覚えたことを、思い出すことです。
記憶された情報を口頭や筆記、行動や作業によって表現し、思い出します。
たとえば、暗記した英単語や出来事を思い出すことは、想起(再生)です。
再生には、自由に再生する自由再生、何らかの手がかりを利用して再生する手がかり再生、一定の順序をもって再生する系列再生などがあります。
自由再生
自由再生では、情報が提示された順序に関係なく、思うがまま再生します。
たとえば、いくつかの英単語を見せられた後に、覚えている単語を好きな順番で発言するのは、自由再生です。
- 手がかり再生
関連する手がかりを受け取ったうえで、再生をします。
たとえば、いくつかの英単語を見た後に、その単語の最初の文字やカテゴリーなどのヒントを受け取り、単語を思い出すのは手がかり再生です。
- 系列再生
覚えた情報を順番通りに、再生することです。
たとえば、いくつかの英単語を見た後に、それらの単語を見た順番通りに、記憶して発言するのが、系列再生です。
順序を覚えることが記憶の負担となるため、再生率が低くなるケースがあります。
- 記憶の検索
記憶したなかから、情報を探し出して、思い出す行為です。
たとえば、人の名前や顔を思い出すことは、記憶の検索です。
検索には、記憶を探すときに、知っていることかどうかを見分ける再認と、覚えていることの正確さを確認するモニタリングがあります。
再認
目の前の情報が、以前に記憶したことかどうかを判断するのは、再認です。
たとえば、テスト問題で、以前に覚えたかどうかを確かめることが、該当します。
モニタリング
記憶した情報を思い出す時。それが正確であるかどうかを判断したり、知っていることと、知らないことを把握し、本当に必要な情報かどうかを確認したりするのが、モニタリングです。
たとえば、自分が暗記したことが、確かであるか、そうでないかを区別することは、モニタリングです。