1920年代~
1920年代にパブロフやスキナーによって学習理論に基づいて発展した、行動にアプローチして問題を解決する心理療法が始まります。
学習理論とは、人間の行動は環境との相互作用によって形成されるという考え方です。
第一世代の認知行動療法では、不適切な行動は不適切な学習によって生じたものと考えます。
そのため、不適切な行動を改善するには、新たな学習をうながし、行動が変化することによって問題が解決するとしています。
しかし次第に、行動だけではなく、思考や感情へのアプローチが必要であるという課題が発生。
第二世代の認知行動療法へと発展していきます。
第一世代の認知行動療法には、以下の技法があります。
- 暴露療法
不安や恐怖を引き起こす出来事に、繰り返し直面させることで、不安や恐怖の反応を減らす。
- 系統的脱感作法
不安や恐怖を引き起こす刺激に対して、リラックスした状態で徐々に接近させることで、不安や恐怖の反応を消失させる。
- 強化法
望ましい行動を増やすために、報酬や賞賛などのポジティブな刺激を与える。
- トークンエコノミー
望ましい行動を増やすために、行動に応じてトークン(ポイントやチケットなど)を与え、後で報酬と交換できるようにする。
- タイムアウト
望ましくない行動を減らすために、行動に応じて刺激のある環境から刺激のない環境に移動させる。
- モデリング
望ましい行動を学ぶために、先生や親などの行動を観察し、お手本にする。