アイゼンクの特性論は、1947年に 、イギリスの心理学者であるハンス・ユルゲン・アイゼンクが出版した『人格の次元』で、性格を「内向性-外向性と神経症傾向の2次元」および「精神病傾向を加えた3次元」に分類したもの。
アイゼンクは、人の性格を、特定の反応、習慣的反応、特性、類型の4つの階層から構成されているとしました。
性格は、3つの大きな要素で分かれ、アイゼンクは3つの次元を用いて、性格検査を作成しました。
これは、因子分析という統計方法でおこなったものです。
因子分析は、たくさんのデータから、共通の傾向を見つけ出す方法。
性格の3つの要素は、それぞれが人の考え方や行動に影響を与えます。
- 内向性と外向性
自分の内なる世界に向かうか、外の世界に向かうか。
- 神経症傾向
感情的に安定しているか、不安定か。
- 精神病傾向
現実との調和を保てるか、保てないか。
- アイゼンクの特性論の問題点
性格は固定的で変化しない前提に基づいているが、実際のところ、性格は状況や成長によって変化する。
客観的な証拠や統計的な裏付けが不十分。
個人の性格や人格を単純化しすぎており、個々の違いやニュアンスを無視している。