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来談者中心療法について解説

来談者中心療法について解説

面談中の様子

来談者中心療法、いわゆるクライアント中心療法は、1940年代に米国の臨床心理学者であるカール・ロジャースが提唱したカウンセリングの療法です。
英語では、client-centeredもしくは、Person-Centered Approachといいます。

来談者中心療法は、日本では、1940年代後半に知られるようになり、その後、カウンセリング界の主流となっていきます。

カウンセリングを受ける相談を患者(patient)ではなくクライエント(来談者)と称したのは、カール・ロジャースが初めてです。

ロジャーズは1942年(昭和17年)に『カウンセリングと心理療法』を著し、その中で
「心理療法は医学博士号がなくてもできる。」


という明確な仮説を打ち出したことが契機となって、

非医学的かつ非分析的な 観点に基づくカウンセリングおよび心理療法が急速に発展しました。
 

カウンセラーの傾聴と共感的理解

傾聴するカウンセラーのイメージ

来談者中心療法では、カウンセラーは過去の精神分析医のように自らの知識をひけらかすようなことはせず、また、相談者に「こうすべき」といった強要もせず、クライエントの言動を判断したり評価したりしないで、

傾聴
(けいちょう)(話に耳を傾けること)

でもってクライエントの気持ちに寄り添って共感的に理解し、受容(じゅようすること
が大切であると強調しました。

カウンセラーは相談者とは違う個性を持っているという前提で、決して自分の価値観は押し付けずに、相談者の立場や考え方を理解することが必要です。

カウンセラーは相談者を否定したり批判したりすることなく受容し、あたかも自分が感じているかのように共感することで、相談者は、「受け入れてもらっている」「共感してもらえている」と安心し、あらゆる気持ちを率直に吐き出すことができます。

アビエルトでは、傾聴(けいちょう)とアドバイスをバランスよく織り交ぜながらカウンセリングいたします。


アビエルトのカウンセリングの特徴

自己実現には自己一致が必要

傾聴するカウンセラーのイメージ

来談者中心療法では、「頭でやりたいと感じていること」(理想)と「本音でやりたいと感じていること 」(考えずとも、自然に行動したくなること)のずれが大きいと、心の病気が引き起こされるとしていいます。

人は誰しもが、「私はこういう人だ」という思い込み、すなわち自己イメージを持っています。

自己の不一致とは、本当は「これがしたい」「ああなりたい」と感じていても、素直にはそうであることを認識できず、自己実現が難しくなっている状態なのです。

相談者はカウンセラーから受容されることで、自分自身の背景や悲しみおよび怒り、本音で望んでいることを素直に語ることができます。

他者にはなかなか言えないようなことをカウンセラーに語ることで、今までには気づかなかった自分自身が本当に望んでいることや重要なポイントが浮かびあがり、明るい未来につながる変化へとつながります。
 

アビエルトからの提案

オンラインカウンセリングのイメージ

考えずとも自然に行動したくなること、すなわち、本音でやりたいと感じていることを自己認識し、自分らしく、さらに幸せになることを目指しましょう。

  • 自分自身の良さを知る。
    自分自身の欠点よりも長所を意識する。

  • 行動できていない理由を考察する。
    「こうあるべき」と思い込んでいる事柄を知る。

  • 過去のトラウマなどにしばられすぎて、なかなか上手くいかない問題の原因を知る。

  • 私自身が本当に望んでいることや、価値観を知る。

  • 誰かしらの声に耳を傾けすぎていないか?
    自分自身の価値観を大切にしているかどうかについて考えてみる。



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